融資型クラウドファンディングは個人投資家的にアリかナシか
クラウドファンディングの方法を採用したソーシャルレンディングは、融資の新しいあり方として投資家から注目を集めています。
「貸付型クラウドファンディング」「融資型クラウドファンディング」などと呼ばれることもあるソーシャルレンディングは、融資を希望している会社と、投資をして資本を増やしたい投資家同士を、ソーシャルレンディング会社が間にたって出会わせ、融資を仲介するというサービスです。
ソーシャルレンディングの魅力と様々な問題点
ソーシャルレンディングの魅力は、その手軽さにあるといえるでしょう。個人投資家がすることは、ソーシャルレンディング会社に提供された投資案件の選択と、金額の決定、そしてリターンの待機だけです。
ソーシャルレンディングによる投資は、利回りの高さ、融資後の安定性、少額・短期運用が可能というような様々な利点を持っています。
一方で、ソーシャルレンディングは、様々な問題点を抱えている融資方法であることもおさえておかなければならないでしょう。
たとえば、ソーシャルレンディングは、新興の融資方法であるために、事業者自体が悪徳業者であるというリスクがあります。ソーシャルレンディング会社とのやり取りで金銭的トラブルや詐欺被害が起こるという可能性についてはつねに考慮し、警戒すべきです。
個人投資家はソーシャルレンディング業者に頼る必要があるのか
個人的に、ソーシャルレンディングをオススメできない最大の要素としては「手数料」があげられます。
ソーシャルレンディングは手軽な融資方法ですが、その手軽さと引き換えに様々な手数料をとられる融資方法でもあるのです。
投資の目的は投資先の企業を支援してバックをもらい、市場を拡大させることにあるのであって、仲介者を儲けさせることにあるのではありません。
ソーシャルレンディングという新しい仲介的融資のあり方は、投資の基本姿勢を思い出させてくれるものであるともいえるでしょう。
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